積貞棟3階 2006年入職 京都府医師会看護専門学校 卒

 緩和ケア施設でターミナル期の看護を学ぶ

当院で働く中でターミナル期の看護ケアに興味をもつようになりました。じっくりと患者さんと関わることで看護の幅を広げられるのではないかと感じていた時に、「京都府人事交流」を知りました。
そして、京都府城陽市にある緩和ケア施設「あそかビハーラ病院」に、約1年間勤務させていただきました。ここでは、ターミナル期の患者さんとご家族に対して、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな痛みを和らげ、最期までその人らしく、尊厳をもって過ごしていただけるように、医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、さらにはビハーラ僧など多職種が連携して支援しています。こうした中で看護を実践させていただき、多くのことを吸収することができました。

イキイキとした表情に触れ、
患者さんを思いやる大切さを実感

交流先で特に印象に残っているのは、患者さんやご家族との関係が近かったことです。担当していた患者さんとご家族が毎年自宅でされていたカ二鍋パーティーを院内で開催することになり、私も参加させていただくことに。その頃、患者さんは病状の進行によって傾眠がちになっておられたのですが、みんなで楽しい時間を過ごし、イキイキとした表情を浮かべておられたんです。この時、患者さんの気持ちを思いやる看護の大切さを改めて実感しました。
緩和ケア施設と急性期病院では看護内容が異なることもありますが、今回の人事交流で学んだことを活かしながら、患者さんとご家族に寄り添う看護を提供していきたいと思います。