京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻 2008年入職 兵庫県立看護大学大学院 卒 ダブルアポイントメント看護師

 病院で看護実践、大学で学生の教育を行う

「ダブルアポイントメント看護師」とは、臨床と教育機関、両方のフィールドで活動する看護師のことです。この制度は、京都大学大学院医学研究科と当院が協議して、2017年4月からスタートした新しい取り組みで、現在は私を含む2名のダブルアポイントメント看護師が活動しています。
私は当院で臨床看護を実践する傍ら、京都大学の助教として教育に従事。病院では、リンパ浮腫ケアの看護外来を担当し、患者さんへのセルフケア指導や、病棟をラウンドして看護コンサルテーションを実施しています。大学では、准教授、教授の先生方と担当する講座の講義や、学生の評価を行っています。また、平成30年に開講予定の高度実践看護師養成コース(がん看護専門看護師コース)の準備に取り組んでいます。

病院と教育機関との架け橋になることが目標

仕事は病院での業務:60%、大学での業務:40%といった割合で、状況に合わせて各部署の上司と相談しながらスケジュール調整をしています。身体も頭の中も忙しいですが、今の働き方を楽しんでいます。
私はがん看護専門看護師となって12年目になります。これまで臨床現場での看護実践を専門としてきましたが、教育機関での活動は有意義な経験となっています。将来的にはこの経験を活かして、教育機関と病院をつなぎ、臨床での看護実践と教育・研究の有機的なサイクルを構築したいと考えています。このようにさまざまなかたちでキャリアを積んでいけることは、当院の大きな魅力です。