がん化学療法看護認定看護師 積貞棟 1・2階 2007年 入職 熊本大学 卒 認定看護師

がん患者さんの力になるため認定看護師に

2010年から外来と病棟で治療期にあるがん患者さんと関わってきました。がん化学療法を受ける患者さんに対しては、副作用をマネジメントするためにセルフケア支援を行い、生活の質を落とさないようにすることが大切です。こうした支援は看護師の役割が重要となるため、専門的な知識を身につけ、患者さんを支えたいと思うようになりました。資格を取得するための研修を受けるまでには迷いもありましたが、師長はじめスタッフの皆さんに背中を押してもらい、決断することができました。研修中は出張扱いで所属部署に在籍したままでしたので、研修終了後すぐに職場に復帰することができました。

スタッフのサポートも大切な役割

約半年間に渡る研修では、共通科目で認定看護師の役割である実践・指導・相談についての学習や、看護倫理についてディスカッションを行いました。さらに専門科目で腫瘍学や抗がん薬の知識、疾患やレジメンの理解、投与管理やがん化学療法に伴う症状緩和とセルフケア支援、意思決定支援などを学びました。研修の終盤は約 1ヵ月、実際に患者さんを受け持って看護実践を行いました。
がん化学療法看護認定看護師にとって、日々進化する治療法や新規薬剤の情報を常に取り入れ、スタッフが安全に抗がん薬投与を実施できる環境を整備するとも大切な役割です。そのために医師・薬剤師と協働し、患者さんが生活の質を維持しながら治療を続けられるサポートを実施していきたいと考えています。