南病棟

整形外科

南病棟1階

概要

 整形外科 (病床数48床)

特徴

 1)整形外科

整形外科では骨、関節、脊椎、脊髄、筋肉など運動器の加齢に伴う変性疾患、スポーツ障害、先天性疾患、腫瘍性疾患などを対象に、分野ごとの専門医が安定した治療を提供している。高齢化社会において尊厳ある生命、生活を維持するためには運動機能の健康維持、増進が不可欠です。対象疾患は頸椎症、腰椎脊柱管狭窄症、脊柱靭帯骨化症、脊髄腫瘍、変形性股関節症、変形性膝関節症、関節リウマチ、骨粗鬆症、スポーツ障害、腕神経叢損傷、上腕先天奇形、膝靭帯軟骨損傷、と多岐の運動器官にわたり、その多くに外科的手術が行われている。悪性骨腫瘍、悪性軟部腫瘍等の腫瘍疾患に対しては手術の他、化学療法・放射線治療を組み合わせた集学的治療も行っています。また、理学療法部と連携をとりながら運動器の機能回復を目指し、退院後の生活につながる急性期直後からのリハビリテーションを提供しています。

2)看護の特徴

整形外科での主な看護は術前・術後の周術期管理および回復期へ移行していく段階における日常生活行動の積極的な自立への支援です。そのために理学療法部と連携し早期離床・早期リハビリテーションを行い、運動器の機能回復を目指しています。整形外科看護は、高齢化社会において尊厳ある生命、生活を維持するための運動機能の維持、増進を患者と共に目指し、人々が健康な社会生活をおくり、それぞれの人生を全うすることを下支えする役割を持ちます。
また在院日数短縮化に伴い、退院後スムーズに日常生活を送ることができるよう個々に見合う看護介入の提供を目指しています。生活環境、住居設備、社会資源の活用等を整えるために地域ネットワーク医療部と連携しつつ退院支援を行い、外来・病棟一元化のもと継続した看護を提供しています。
一方、悪性骨・軟部腫瘍患者の看護においては、緩和ケアチームや褥瘡認定看護師、病棟薬剤師や栄養士等の多職種と協働し、心身の苦痛の緩和や患者の持つ回復力を損なわない丁寧なケアに努めています。

 

 詳しくはここから

心臓血管外科、結核病床、RI病床
皮膚科、形成外科、腎臓内科

南病棟2階

概要

病床数40床(皮膚科20床、形成外科10床、腎臓内科3床 整形外科7床

特徴

1)皮膚科
 悪性黒色腫や血管肉腫など悪性腫瘍に対する手術・化学療法、難治性潰瘍、尋常性乾癬、脱毛などの治療を行なっており、生活自立度の低い患者さんも多い。悪性疾患や予後不良の疾患も多く、終末期に移行する場合があり、ターミナルケアの充実を図る必要があります。退院後、処置の継続が必要となる可能性も高く、患者さんの生活習慣や生活環境を考慮して他職種と協力し退院支援を行なっています。

2)形成外科
 乳がん患者の乳房再建、難治性潰瘍、褥瘡、外傷による顔面骨折、唇裂・口蓋裂、小耳症、手足の奇形、母斑など先天性の疾患、熱傷などに対し、手術を中心とした治療を行なっています。乳幼児から高齢者まで年齢層は幅広く、年齢に応じたケアが必要です。また、ボディーイメージの変化を伴う場合も多く精神的ケアも重要です。

3)腎臓内科

 シャント造設術、初回透析導入、心不全・腎不全、ネフローゼなどの入院を主に受け入れており、術前・術後の指導や透析導入後サテライト先への移行、ステロイドパルスなどの患者の看護を行っています。疾患上特に生活習慣の見直しが必要となるため患者の思いに寄り添いながら退院支援を行う事が重要です。

4)整形外科

 2022年1月より受け入れ開始。主に手の手術や抜釘などの患者を受け入れており、術前・術後の指導を実施しています。また、手の手術では日常生活での支援が必要となるため、入院中安全・安楽に過ごせるよう援助することが必要となります。

 詳細はこちらから

 

 
脳神経内科、歯科口腔外科、血液内科

南病棟3階

概要

 病床数45床(脳神経内科30床、歯科口腔外科15床、)

特徴

 1)脳神経内科
 パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患、てんかん、外科的治療を要しない脳卒中、認知症、感染性脳炎、炎症性疾患などの脳・脊髄、神経、筋肉に関連する疾患の治療や看護を行っています。脳神経疾患の患者さんは老年期の患者さんが多く、疾患による認知機能障害や運動麻痺、ADL低下により、障害の受容と病気になる前の生活の変更を余儀なくされることも多い。今もなお、原因不明で根治治療の確立されていない神経疾患は多いですが、最近では疾患の解明と治療は目覚ましい発展を遂げています。そういった先進医療への対応とともに、病状とライフステージに合わせた長期的な療養支援が入院当初より必要です。脳神経疾患患者の緩和ケアについて、患者さんや家族のニーズは高まっており、保険制度での適応はまだ拡大されていないが、疾患の受容段階から進行する病期に合わせた意思決定や症状緩和を看護師は多職種と連携・協働しながら患者や家族の支援に取り組んでいます。てんかん医療について、国内で唯一、減薬中のてんかん発作時の転倒・外傷予防策として天井走行型リフトを設置した長時間ビデオ脳波モニタリング室を2室設けています。必要な時には外来看護師とも連携し入院・外来を通して安全かつ患者の社会生活を支援しています。

2)歯科口腔外科
 顎変形症、口腔内腫瘍、顎顔面骨折、顎関節症、智歯周囲炎、蜂窩織炎、骨髄炎の外科的治療に対する周手術期看護や高圧酸素療法などの保存的治療や看護を行っています。近年、周囲炎やう蝕などの口腔疾患は全身の健康に深くかかわっていることが明らかとなり、QOLの向上につながるオーラルマネージメントの実践に取り組んでいます。

 詳細はこちらから

心臓血管外科、結核病床、RI病床
脳神経外科

南病棟4階

概要

 病床数48床(脳神経外科45床・脳神経内科3床)

特徴

 脳腫瘍(神経膠腫・髄膜種・転移性脳腫瘍、下垂体線腫など)や脊髄腫瘍に対する診断と手術・化学療法・放射線療法を組み合わせた集学的治療や、脳血管障害(脳動脈瘤・脳動静脈奇形・硬膜動静脈瘻・閉塞性脳血管障害・もやもや病など)に対する外科的治療や脳血管内治療(コイル塞栓術、フローダイバーター治療、脳血管塞栓術など)、てんかんの外科的手術を主に行っています。また、脳卒中を発症しES-ICUに入院し、超急性期を脱したあとにリハビリや生活改善、退院調整目的で入院しています。
 脳・脊髄系疾患に特有な運動麻痺や嚥下障害、意識障害や高次脳機能障害を有する患者さんには、ユマニチュードの哲学を基にその人らしさを尊重した安全・安楽な看護を心がけるとともにリハビリテーションを含めた日常生活行動の援助など、患者の持つ自己回復力を高める働きかけを行っています。入院決定時から退院後の生活を見据えた支援に取り組めるように、入退院支援センターと協同して本人・家族の意向を確認し、他職種との連携や協働に努めています。脳腫瘍においては、検査入院から手術後の維持療法期を経て、ターミナル期への移行過程も多い。患者さん本人や家族への精神的サポートも含め、病院から地域・家庭へ緩和ケアチームやソーシャルワーカーなどの他職種と連携・協働してケア・支援を進めています。
 また、根治困難な脳腫瘍に対する治験を数種類行っており、近畿圏内だけでなく全国から可能性を求めて治験を受けに来られる患者さんが増えているため、生活や通院に対するサポートも必要となっています。
 平成28年1月に「もやもや病支援センター」が開設されてからは小児患者の入院が増加しています。検査・手術後の看護だけでなく、治療後の生活や就学に関する支援も必要とされており、院内学級への入学や退院後に通学する学校への報告を地域医療ネットワークと連携し行っています。

 詳細はこちらから

心臓血管外科、結核病床、RI病床
耳鼻咽喉科、頭頸部外科

南病棟5階

概要

 病床数36床(耳鼻咽喉科・頭頚部外科34床、眼科2床)

特徴

 1)耳鼻咽喉科・頭頸部外科
 聴覚障害に対する鼓室形成術及び人工内耳の埋め込み術、突発性難聴・顔面神経麻痺に対するステロイド治療や高圧酸素療法、副鼻腔炎に対する内視鏡手術、扁桃炎に対する手術、また「頭頸部外科」といわれる頭頸部癌に対する外科的切除、放射線治療、化学療法、またターミナル期も含めた緩和ケア、さらに開口障害・発声などの機能障害に対するリハビリテーションも行っています。
 「頭頸部」は頭部から頸部に位置する器官で、耳、鼻、副鼻腔、口腔(唇、舌、口腔底、顎、歯肉、頬粘膜、硬口蓋)、咽頭、喉頭、甲状腺、副甲状腺、耳下腺、頸部リンパ節が主な対象となり、せまい範囲の中に多くの器官があり、機能も様々です。
 頭頸部は呼吸・食事(咀嚼・嚥下)など、人間が生きる上で必要な機能、さらに発声、味覚、聴覚など社会生活を送る上で重要な機能が集中しています。この部分に障害が起きると直接QOLに影響するため、がんを治すための根治性とQOLとのバランスを保った治療が必要です。そのため診断から治療前の外来、入院後の治療期間、退院後の外来とすべてにおいて看護師の果たす役割が重要となっていす。
 耳鼻咽喉科・頭頸部外科外来は南病棟5階と一元化しており、多岐にわたる専門性の高い耳鼻科での治療を外来から病棟、病棟から外来、また外来から地域へと連携して患者さんのサポートを行っていす。

2)眼科

 加齢黄斑変性疾患患者に対し、硝子体内の薬液注入術や光線力学療法などの侵襲の少ない治療が行われています。短期間の入院中、術前術後の管理と薬剤の管理、転倒転落など安全面に配慮した環境整備を行っています。

 

 

 詳細はこちらから

心臓血管外科、結核病床、RI病床
腎臓内科、泌尿器科

南病棟6階

概要

病床数48床(腎臓内科18床、泌尿器科30床)

特徴

1)腎臓内科
 腎炎、ネフローゼ、腎不全患者の診断・治療を対象としており、腎生検、シャント増設術、血液透析・腹膜透析を行う患者さんに対し術前・術後の指導を含め、生活環境を考慮した指導を実施しています。他職種と連携して慢性腎臓病の教育入院に取り組んでいます。また、腎臓以外に疾患のある患者さんも多く疾患は多岐に亘ります。高齢の透析患者さんも増加しており、生活パターンの変化を見据えた退院支援も重要となっています。

2)泌尿器科
 腎臓・尿管・膀胱・前立腺・精巣など尿路系の疾患を対象にしており、その殆どが悪性腫瘍であり、当病棟では、外科的治療に加え、化学療法・免疫療法・内分泌療法・分子標的薬物療法・放射線治療を組み合わせた集学的治療を実施しています。そのため、一般的な周術期や化学療法だけでなく、悪性腫瘍に対する網羅的な治療の知識に加え、退院後の生活を視野に入れたストマケアの指導や、ターミナル期の患者・家族に対する個別性に合わせたケアをタイムリーに行うことが求められています。また、尿路感染や、結石の疝痛発作による緊急入院や水腎症に対する緊急腎瘻造設、精巣腫瘍に対する精巣摘除術など、緊急処置への対応も多数実施しています。昨今、生体腎移植も増加傾向にあり、移植に対する知識も必要とされています。高齢者の患者が多いことから、安全・安心な入院生活を送れるよう努めると共に、入院時から退院後の生活を予測し、地域ネットワークと連携し早期からの介入を行う患者さんが多いです。

 詳細はこちらから

 

心臓血管外科、結核病床、RI病床
糖尿病・内分泌・栄養内科、免疫膠原病内科、リウマチセンター

南病棟7階

概要

病床数46床(糖尿病・内分泌・栄養内科21床、免疫膠原病内科25床)

特徴

1)糖尿病・内分泌・栄養内科 

糖尿病は、インスリンの相対的作用不足により慢性的な高血糖が持続している状態です。その高血糖が引き起こす網膜症・腎症・神経障害や動脈硬化性疾患等の合併症の発症・進展を予防し、健常な人と変わらないQOLを維持することが治療の目標です。                                                          看護師は、治療方針に沿って、内服管理、血糖測定、インスリン自己注射、低血糖対応、フットケアなどの指導・教育を行います。また、糖尿病医療の進歩によって、インスリンポンプ療法、持続血糖モニタリング、膵島移植、膵臓移植等の新しい治療法の指導・教育にも関わっています。また、医師・管理栄養士・薬剤師・運動療法士等、他職種と協働し、患者だけではなく家族も援助の対象と捉え、退院後の生活を調整し、患者のセルフケア能力を高められるように援助しています。さらに、継続した援助が提供できるように、外来では、透析予防外来、フットケア外来を看護師が実施しています。内分泌疾患は、全身の多くの器官から分泌されるホルモンの異常、つまり、生体内情報伝達システムが障害されている状態であり、その病態は全身に及ぶこともあります。看護師は、全身を観察しつつ、安心・安全・安楽に入院生活を送れるように援助することが必要です。

2)免疫膠原病内科
 免疫異常を基盤とする膠原病、自己免疫疾患、リウマチ疾患、アレルギー疾患の治療を中心に行っており、多臓器を傷害する全身性疾患が多い。全般に共通する症状として全身の関節の痛みや変形が高度にみられるため、日常生活動作における障害も大きく、入院早期から退院後の生活を見据えた支援が必要になることも多い。そのため看護スタッフは、多種多様な症状に応じた看護の実践ができるように日々取り組んでいます。 

3)リウマチセンター
 全身の関節炎をきたす関節リウマチを早期に診断し、強力な治療介入を行うことによって速やかに寛解を目指すことを目的としています。免疫・膠原病内科と整形外科が連携して診療を行っています。生物製剤をはじめ新たな治療を取り入れながら、疾患と向きあう患者をサポートする看護師の役割は大きく、今後さらに専門的な知識と技術が求められています。

 詳細はこちらから

 

心臓血管外科、結核病床、RI病床
眼科、糖尿病・内分泌・栄養内科

南病棟8階

概要

病床数46床(眼科38床、糖尿病・内分泌・栄養内科8床床) )

特徴

1)眼科
 白内障、緑内障、網膜剥離や糖尿病性網膜症、眼科循環疾患などに対し、外科的治療を行っています。加齢黄斑疾患が増加しており、網膜静脈閉塞症や脈絡膜新生血管、黄斑浮腫に対して硝子体内の薬剤注入術や光線力学的療法など侵襲の少ない治療が行われています。
 高齢者が多く、既往症も多い。短い入院期間の中で術前・術後の管理と薬剤の管理、および転倒転落など安全面に配慮した環境整備に取り組んでいます。視力障害を持つ患者のQOL低下を防ぐためにも看護が必要です。患者さんの退院後の生活状況を把握し、一人一人の患者に合った支援ができるよう、視覚障害者施設(京都ライトハウス)とも連携し、入院・外来・地域へと継続した看護が提供できるように活動しています。病棟看護師は、周術期看護と同時に在宅療養支援を効果的に行えるよう、地域ネットワーク医療部等、多職種との連携を密にして早期からの介入に取り組んでいます。その一つに外来から始める療養支援として、入院前に支援が必要な患者さんの情報を外来看護師から病棟へ伝えて共有しています。また退院後には外来受診日に合わせて患者さんに対面し支援の評価を行い継続看護に取り組んでいます。月に一度、患者相談会を実施し、入院中、外来フォロー中の患者さんを含めロービジョンケアを行っています。これらの継続した看護は、病棟・外来一元化により実現できています。

2)糖尿病・内分泌・栄養内科
 糖尿病患者には、治療方針に沿って、内服管理、血糖測定、インスリン自己注射、低血糖対応、フットケアなどの指導・教育を行います。また、医師・管理栄養士・薬剤師・運動療法士等、他職種と協働し、患者だけではなく家族も援助の対象と捉え、退院後の生活を調整し、患者のセルフケア能力を高められるように援助しています。
 内分泌疾患は、全身の多くの器官から分泌されるホルモンの異常であり、その病態は全身に及ぶこともあります。看護師は、全身を観察しつつ、安心・安全・安楽に入院生活を送れるように援助しています。

 詳細はこちらから

 

 

心臓血管外科、結核病床、RI病床