中央診療棟

放射線部/高圧酸素治療部

放射線部/高圧酸素治療部

概要

CT、MR、透視検査、血管造影、放射線治療、RI検査を実施。
高圧酸素治療室では、骨髄炎や減圧症の治療を行っています。

特徴

1)放射線部(放射線診断と放射線治療の2部門の検査・治療の看護業務)
・一般撮影:撮影室は9室。8番の撮影室で水曜日・金曜日に乳腺外科のマンモグラフィー、マンモトーム 併用の生検検査。  
・CT検査:造影検査での末梢静脈ライン確保と患者の観察を行う。造影剤の副作用、血管外漏出などの早期発見と速やかな対応を行います。
・MR検査:検査室内は、強い磁場が常時発生しているため金属の持ち込み厳禁である。入室前の金属チェッ クを入念に行っています。体内金属は目に見えないため、特に注意を要します。
・透視検査:透視下での検査や処置を各診療科の医師が実施する。
・血管造影検査:診断や治療を実施、検査中は患者観察、看護介入を行い不安の除去・安全に努めます。検査中の医療被曝の逓減に努めています。今年度一室リノベーションに伴い機器更新を予定しています。
・RI検査:放射性同位元素を用いて診断を行います。看護師は検査介助及び不安の軽減に努めています。中病棟地下に移転し、検査機器が増えるとともに、PET-MRの導入を行い、新たな臨床運用が開始されています。
・放射線治療:悪性疾患の患者が多く、疾患や治療への不安が強い。常に他部署との連携を積極的に行い患者さんの立場に立った継続看護を実施します。中診棟地下・中病棟地下に6室の治療室を有します。

2)高圧酸素治療室
 多人数用(10人)の治療装置を設置。治療装置を用いて大気圧よりも高い高気圧環境(2気圧~3気圧)を作り、減圧症(潜水病)、一酸化酸素中毒、突発性難聴、骨髄炎などの治療を行います。タンクに入室する特殊な治療のため、不安の除去に努め、特に高濃度酸素使用による火災発生予防に努め安全な治療が行えるように細心の注意を払っています。

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人工腎臓部/輸血細胞治療部

人工腎臓部/輸血細胞治療室

概要

病床数22床

特徴

1)透析関連業務
 全国的な統計では、慢性腎不全(CKD)の患者が約1330万人いるとされ、腎不全の治療には、血液透析、腹膜透析や腎移植が必要といわれています。高齢者の増加により、高齢患者の維持透析導入患者は増加傾向にあり、原因として糖尿病性腎症の患者が4割を占めます。当院では、維持透析は実施していないが、年間約40件の新規導入が見込まれており、新規導入患者の管理や指導が主な業務です。また、当院かかりつけの診療科で、手術やカテーテル検査などの治療を行う入院患者を対象とした透析も多い。心臓血管外科手術後、移植手術後の患者に対する血液浄化療法も実施されており、ケアユニット系新病棟開院に伴い、全身管理を必要とする透析の実施も求められています。また、Onco‐Nefrologyの領域では、抗がん剤を投与した患者の急性腎障害に関して、専門チームからの情報を得ながら、患者ケアにあたるとともに、適正な薬物治療に向けた透析を行っています。血液濾過透析の他にも、自己免疫疾患や肝不全患者に対する血漿交換療法や神経疾患患者に対する血液吸着療法をはじめとした幅広い分野の血液浄化療法のケアを行っています。血液透析と腹膜透析のハイブリッド療法を行う外来患者は、現在6名となっており、それらの患者に対する自己管理指導も実施しています。
患者教育活動としては、保存期腎不全患者・家族を対象に、奇数月に薬剤師、栄養士、メディカルソーシャルワーカーと連携し、腎臓病教室を開催しています(2020年度はCOVID-19の影響で開催できます)。患者さんの意思決定の支援や教育活動については、2019年度から慢性腎臓病の教育入院システムを導入し、腎臓内科の医師、病棟看護師と共に患者教育を行っています。また今年度は、腎不全が進行して腎代替療法を始める時期が近付いてきた患者さんや家族を対象に、血液透析、腹膜透析、腎移植について話をする療法選択外来を開設しました。患者さん一人一人の生活環境や習慣、好み、思いなどを共有し、最も納得できる最善の治療法を一緒に考えています。

 

2)輸血細胞治療関連業務
 2019年8月に新設された細胞療法センター(C-RACT)から依頼を受け、主に血液疾患などの治療を目的とした末梢血幹細胞採取や、キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法のためのリンパ球採取を行う患者さんのケアを行っています。また、輸血による合併症を回避するため、自己血輸血を選択した患者さんの自己血採取も行っています。

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手術部

手術部

概要

ハイブリット手術室、MRI手術室、バイオクリーンルーム、日帰り手術室など24室の手術室

特徴

 手術部は外来棟と中央診療棟合わせて24室の手術室と回復室5床、術前診察室3室を有しています。手術室24室のうち、デイサージャリー診療部門として6室、ハイブリッド手術室1室、MRI手術室1室、バイオクリーンルーム2室がある。また、洗浄・滅菌室や器材管理室、日帰り手術患者が術前・術後を過ごす前室と処置室を有しています。平日は20の診療科に手術枠が割り当てられており、1日の稼働室数は20室前後、年間手術件数は10000件前後である。休日は緊急手術に対応しています。
 看護師は手術1件につき、器械出し看護師1名と外回り看護師1~2名が担当しています。それぞれの役割の中で安全・安楽に手術が終えられるよう、麻酔や術式の理解、必要な器材の取扱い方法等の習得、皮膚・神経障害の予防対策の習得などに努めています。
 デイサージャリー診療部門では手術担当の看護師以外に術前診察や前室にも看護師を配置しています。日帰り手術患者の術前の説明や指導、さらに術後の処置方法や観察の指導を行い、手術中だけでなく周術期を通して効果的な治療が受けられるよう支援しています。
 2020年度末には、入院手術の患者にも、麻酔科医の術前診察の後、看護師による面談を開始しました。それまでは患者情報の大部分をカルテから収集し看護計画を立てていたが患者から直接得た情報も含めて手術中の看護計画を立てることができるようになりました。
 また手術室に入るまでに解決できる問題に早期に介入できるようにもなりました。実績を積み充実させていく予定です。
 4年計画の改修工事の1年目が終了しました。よりよい手術医療が提供できるよう引き続き看護部門からも積極的に提案していきます。

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