理念・基本方針

看護部の理念

看護師には、健康を増進し、疾病を予防し、健康を回復し、苦痛の緩和につとめる4つの基本的責任がある。
京都大学医学部附属病院看護部ではこの基本的責任を果たすために、人々を全人的にとらえ、その専門性をもって主体的に働きかける。
またその看護の実践に当たっては、京都大学医学部附属病院の患者の権利宣言と理念に基づき、看護の提供を行う。

  • 私たちは、常に患者の立場に立ち、その信条、人格、生活、権利を尊重します。
  • 私たちは、患者に必要な情報の入手を助け、患者の意志決定を支援します。
  • 私たちは、可能な限り高い水準の看護を提供するために、個人としてまた、組織として継続学習を推進します。
  • 私たちは、看護実践の水準を高める研究活動を推進し、卓越した診療・教育・研究を行う本院の使命の達成のために協働して取り組みます。
  • 私たちは、チーム医療の一員として、他部門と信頼関係に基づいた協働を図り、病院運営に積極的に参画します。
  • 私たちは、看護活動を通して国民の福祉に貢献します。
  • 私たちは、社会的地位の向上のために、積極的に専門職としての活動を行います。

看護部の活動指針

京都大学医学部附属病院看護部職員は、患者サービス提供のあらゆる場面において、下記の6点を念頭に、これらの達成を目標として活動する。

  1. 患者中心であること
    患者の要望を充分確認した上で、専門家としての適切な判断に基づき、適切な看護サービスを、患者やその代弁者の了解を得て提供する。
  2. 安全であること
    看護サービスの提供に当たっては、常に安全性を確保する方向で提供する。特に、看護サービスの提供の過程における障害の発生(事故)を予防する。
  3. 効果的であること
    常にサービスが効果的であると証明された根拠のある看護サービスを提供する。同時に、根拠の確認されていない看護サービスについては、その根拠を明らかにするための活動を行う。
  4. 適時性があること
    サービス提供に当たっては、患者の状況に応じて適切な時期に必要な看護サービスを提供する。
  5. 効率的であること
    看護サービスの提供に当たっては、ムダ・ムリ・ムラを廃して効率的に提供する。
  6. 公平であること
    看護サービスの提供は患者の要求と看護師としての専門的な判断によって決定した患者の看護の必要性に応じて公平に提供する。提供に当たっては、患者に充分理解を得るように努める。